米ニコチン製品企業CEAインダストリーズ(ナスダック:VAPE)は、28日に5億ドル(約740億円)の私募増資を完了したと発表しました。この資金調達は、10XキャピタルとYZiラボの支援を受けており、同社は上場企業として世界最大のBNB財務会社を設立することを目指しています。この発表を受けて、同社の株価は終値で6倍以上に暴騰しました。
調達資金は、現金4億ドルと仮想通貨1億ドルで構成されており、ワラント行使により最大7億5,000万ドルの追加資金調達も可能です。BNBは時価総額1,000億ドルを超える世界第5位の仮想通貨であり、バイナンスエコシステムを通じた収益機会を提供します。
新経営陣には、ギャラクシー・デジタルの共同創設者であるデイビッド・ナムダール氏がCEOに就任予定で、カルパース元CIOのラッセル・リード氏がCIO、クラーケン元取締役のサード・ナジャ氏も参画し、機関投資家レベルの専門性を確保するとしています。
今回の私募増資には、世界140以上の投資家が参加し、パンテラキャピタルやGSR、ブロックチェーン・ドットコムなど、仮想通貨業界の大手が名を連ねました。オラフ・カールソン・ウィー氏やビットフューリー創設者らも個人投資家として参加しています。
BNBチェーンは2億8,000万ユーザーを抱える世界最大級のブロックチェーンエコシステムの一つですが、機関投資家のアクセスは限定的でした。CEAインダストリーズは、透明性の高い財務戦略により、従来の投資家にBNBエコシステムへの参加機会を提供すると説明しています。
取引完了は7月31日頃を予定しており、その後BNBの購入を開始する計画です。12~24か月でポジションを拡大し、ステーキングや貸付サービスを通じた収益創出も検討しています。この動きは、マイクロストラテジーのビットコイン戦略やイーサリアムトレジャリーに続く新たな仮想通貨財務モデルとして注目されています。

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