暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のトレジャリー企業ETHZilla(イーサジラ)は、25日に取締役会が発行済み普通株式を最大2億5,000万ドル(約370億円)買い戻すプログラムを承認したと発表しました。このプログラムは、2026年6月30日まで、または最大の買い戻し額が全額使い果たされるまで実施される予定です。
同社は、25日時点で合計102,237枚のイーサリアムを保有しており、その価値は約4億8,900万ドル(約720億円)に達しています。平均取得価格は約3,949ドル(約58万円)です。また、約2億1,500万ドル(約320億円)の米ドル現金同等物も保有しています。
ETHZillaのマクアンドリュー・ルディシル会長は、「イーサリアム財務戦略を加速させるために資本を投入し続けている」と述べ、現在の株価での積極的な自社株買いプログラムは株主価値の最大化に向けたコミットメントを表すものだと強調しました。
自社株買いは、一般的に残った株主の持ち分(1株当たりの利益・価値)が相対的に高まる効果があるとされています。22日時点での発行済み株式総数は1億6,547万8,655株です。
最近購入したイーサリアムについては、エレクトリック・キャピタルの「Electric Asset Protocol」でステーキングして利回りを得る予定です。これにより、イーサリアムの保有からより高い利回りを生み出すことを目指しています。
この自社株買いプログラムは、同社の運転資金や「アット・ザ・マーケット」オファリングなどの将来の資金調達によって賄われる見込みです。イーサジラは、もともと180ライフサイエンシズという社名でバイオテック事業として創設され、今年7月にイーサリアム財務戦略を発表し、社名をイーサジラに変更しました。今後は、イーサリアム財務戦略を進めるとともに、既存のバイオテクノロジー資産を収益化し、ゲーム事業の展開と開発を継続していく予定です。

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