世界最大級の暗号資産取引所の一つであるバイビット(Bybit)は、欧州経済領域(EEA)全域で新たにデビットカードを導入しました。このカードにより、ユーザーはマスターカード(Mastercard)の決済ネットワークに接続された加盟店で、ビットコイン(BTC)やUSDコイン(USDC)などのデジタル資産を利用できるようになります。
カードの機能と特典
3日のプレスリリースによると、バイビットEUのカードは、ユーザーがApple PayやGoogle Payと連携させたり、ATMで現金を引き出したりすることが可能です。このカードは、欧州の暗号資産市場規制法(MiCAR)の規制枠組みに基づいて設計されています。
導入を記念して、バイビットは9月中に100ドル(約1万4500円)以上の暗号資産を入金した新規顧客に対し、購入金額の20%をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。このキャンペーンには、初回取引に対する5ユーロ(約875円)のボーナスや紹介報酬も含まれています。さらに、このカードにはNetflixやSpotifyなどのサブスクリプションに対するリベート、季節ごとの旅行やライフスタイルに関する特典、年会費無料のサービスが付帯しています。
市場への影響
バイビットによれば、すでに世界中で200万枚以上のカードが流通しており、欧州への進出により、規制当局が暗号資産金融に関するより明確なルールを定め始めた市場に参入することができるようになりました。バイビットEUのCEO、マズルカ・ゼン(Mazluka Zen)は、「何十年分もの出来事が数カ月の間に起きることがあり、デジタル資産業界はまさにそのような瞬間を迎えている」と述べ、規制の明確性の向上と草の根レベルでの普及拡大が進んでいることを強調しました。
この新しいデビットカードの導入は、暗号資産の利用をさらに促進し、ユーザーにとって便利な決済手段を提供することが期待されています。

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