G.U.Groupは2023年8月7日、日本企業が共同運営するパブリックブロックチェーン「Japan Open Chain」のネイティブトークン「JOCコイン」に連動した新しいERC-20トークン「JOCX」をリリースしたと発表しました。この新しいトークンにより、JOCコインはEthereumなどの複数のブロックチェーン上でも利用可能になります。
JOCXの特徴
- 連動性: JOCXはJOCコインと1:1で連動(ペッグ)し、Mint(発行)とBurn(償却)が可能です。
- クロスチェーン技術: LayerZeroの技術を活用し、Japan Open Chain上のJOCコインを専用スマートコントラクトに預けることで、EthereumやBase、Avalanche、Arbitrumなどの他のブロックチェーン上にJOCXトークンとしてMintされます。
- 供給量の制限: JOCXとJOCコインの供給量は合計で最大10億枚に制限されています。
- 移動性: JOCXはLayerZeroプロトコルを通じて複数のネットワーク間を自由に移動でき、対象ネットワーク上でBurnすることで元のJapan Open Chain上のJOCコインを直接受け取ることが可能です。
この設計により、JOCXの価値は本質的にJOCコインと常に連動し、JOCコインを担保に発行されるため、両トークンの総供給量が増えることはありません。しかし、JOCXはイーサ(ETH)などと直接交換可能となることで、JOCコインへのアクセス性が向上し、DeFi市場を通じた直接的なトークン交換が可能になります。これにより、JOCコインの流動性や利用環境が大きく向上すると期待されています。
JOCコインは昨年12月に世界6つの暗号資産取引所に同時上場し、保有者数を拡大してきました。今回のJOCXのリリースにより、これまでJapan Open Chainに閉じていたJOCコインの価値やユースケースが他のブロックチェーンにも拡張されることが期待されています。

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