マルチチェーン対応のNFTマーケットプレイス「tofuNFT」は、2025年5月31日をもってサービスを終了することを、5月13日に公式Xアカウントを通じて発表しました。tofuNFTは2021年のサービス開始以来、30以上のEVM互換ブロックチェーンに対応し、特に2021年のGameFi(ゲームファイ)ブーム時には、そのマルチチェーン対応の強みを活かしてNFT市場の拡大に貢献してきました。
サービス終了の理由と感謝の意
今回の発表において、tofuNFTチームはユーザー、アーティスト、パートナーに対し、これまでの信頼と支援への感謝を表明しました。サービス終了の具体的な理由については言及されていないものの、共に築き上げてきた実績を誇りに思い、NFTの未来に期待を寄せているとコメントしています。
代替手段の提案
特にブロックチェーンゲームプラットフォーム「Oasys」のユーザーに対しては、サービス終了後もNFTの取引を継続するための代替手段として、NFTマーケットプレイス「X2Y2 Pro」の利用を推奨しています。これにより、ユーザーは引き続きNFTの取引を行うことが可能です。
業界の変化と競争
tofuNFTを運営するCOINJINJA(コインジンジャ)は、2024年9月に国内Web3関連事業の再編を発表し、新会社「X2Y2 Japan」を設立しました。当時、COINJINJAの共同創業者は「tofuNFTは存続する」とコメントしていましたが、NFT市場の厳しい環境が影響を及ぼしています。
最近では、ANAホールディングスグループの「ANA GranWhale NFT MarketPlace」がサービス開始から約1年で終了を発表し、かつてOpenSeaに次ぐ取引高を記録した「X2Y2」も取引高の激減を理由に同年4月での閉鎖を発表しています。さらに、暗号資産取引所Bybitが運営するNFTマーケットプレイスも同時期にサービスを終了しており、NFT市場の環境変化と淘汰が進んでいる状況がうかがえます。
このように、tofuNFTのサービス終了は、NFT市場全体の厳しい現状を反映した結果と言えるでしょう。

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