仮想通貨市場が米中貿易戦争の影響で不確実性を増す中、現実資産をトークン化するRWA（Real World Assets）関連銘柄が回復傾向を見せている。特に、ブロックチェーン資産運用プラットフォーム「Chintai Nexus」の独自トークン（CHEX）は、一週間で+34.4%の上昇率を記録した。
そんな中、Chintai NexusはR3 Sustainabilityと7億9500万ドル（約1,200億円）規模のインフラ関連現実資産投資の開発を加速させるため、戦略的パートナーシップを発表。この提携により、環境プロジェクトの資金調達と管理が効率化される見込みだ。
主要な持続可能性プログラム
- エネルギー効率の高い住宅プログラム（5,000万ドル規模）
- 産業プロジェクト向け初期開発ファンド（1億6,500万ドル規模）
- 資源効率化プログラム（3億ドル規模）
- 化学製造施設の廃水固形物を北米全域で使用される肥料製品に転換
- 逆浸透脱塩プラントの開発（1億8,000万ドル規模）
- テキサス州の産業施設向けに2,000万ドルの初期工事を開始
R3 Sustainabilityのカイル・グラノウスキー氏は「Chintaiとの提携は、持続可能な金融の新たな基準を確立する」と強調。リアルタイムの環境影響モニタリング、資金調達の効率化、報告機能の強化が期待される。
Chintai Nexusの強み
シンガポールを拠点とするChintai Nexusは、債券、不動産、炭素クレジットなどの資産をトークン化するプラットフォームを提供。以下の金融ライセンスを取得している。
- シンガポール: CMSライセンス（2022年8月）、RMOライセンス（2022年10月）
- 米国: SECのブローカーディーラーおよびATSライセンス申請中
- 英領バージン諸島（BVI）: VASPライセンスへ移行中
このパートナーシップを通じて、環境金融の新たなパラダイムを創造し、機関投資家に透明性と拡張性のある投資機会を提供していく。
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