グレースケール、イーサリアムとソラナのステーキング報酬を四半期ごとに現金分配へ

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Crypto

暗号資産運用大手のグレースケール(Grayscale)は、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のステーキングETFにおいて、得られたステーキング報酬を四半期ごとに現金で分配する新たな枠組みを導入する方針を明らかにした。この変更は2026年8月7日頃に発効する見込みで、投資家が両ファンドの実質的な現金リターンを比較しやすくなると期待されている。

仕組みの概要

グレースケールは、イーサリアム・ステーキングETF(ETHE)およびソラナ・ステーキングETF(GSOL)の信託契約を修正し、ステーキング報酬を現金化した上で株主に分配することを計画している。分配は少なくとも四半期に1回行われ、各ファンドはステーキングで得たETHまたはSOLを売却し、経費控除後の純現金収入を株主に支払う仕組みだ。

このスキームは、支払いのタイミングを定めるものであり、金額や利回りを固定するものではない。実際の分配額は、ステーキング報酬の水準、運用経費、手数料、税務処理などに依存する。

先行事例:ETHEの実績

グレースケールはすでに同様の分配を試験的に実施している。2026年1月、ETHEは2025年10月6日から12月31日までに蓄積されたイーサリアムのステーキング報酬を現金化し、1株あたり約0.083ドル、総額約939万ドルを株主に分配した。この実績が、今回の四半期ごとの定期分配への布石となった。

税務上の取り扱い

本スキームは、米国内国歳入庁(IRS)の歳入手続き2025-31に準拠するよう設計されている。適格なグランタートラスト内で保有されるステーキング報酬に関するIRSのガイダンスに従い、純ステーキング報酬を四半期以上の頻度で分配することが可能となる。

ただし、現金配当であってもすべての税負担が支払い時まで繰り延べられるわけではない。米国保有者は、信託がステーキング報酬を受け取った時点で、自らの持分を課税対象所得として認識する必要がある。グレースケールは株主に対し、新たなファンド契約の影響について各自の税務アドバイザーに相談するよう助言している。

投資家へのメリット

この新たな枠組みにより、投資家はETHEとGSOLの両ファンドについて、同一の報告期間における純現金配当を横並びで比較できる基盤が整う。イーサリアムのステーキング報酬は年率約3.1%〜3.3%、ソラナは約6%〜7%とされており、ネットワークごとに異なるリスクとリターンのプロファイルを持つ両資産の比較が容易になる。

また、グレースケールは2026年6月25日付でGSOLのスポンサー手数料を0.35%から0.19%に引き下げており、投資家にとってより有利な条件が整いつつある。

今後の展望

グレースケールは、Figmentをステーキングプロバイダーとして選定し、機関投資家向けのインフラを整備している。SECの承認を条件として、8月7日頃の契約修正完了を目指しており、その後最初の分配が行われる見通しだ。

この動きは、規制されたファンド構造の中でステーキング報酬を直接分配する流れを加速させるものとして、暗号資産ETF市場に新たな基準を打ち立てる可能性がある。

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