ミステン・ラボ(Mysten Labs)の共同創業者兼最高プロダクト責任者、アデニイ・アビオドゥン(Adeniyi Abiodun)氏は、2026年中にSuiブロックチェーンに秘匿取引(Confidential Transactions)機能を導入する方針を明らかにしました。この機能は、送金額や送受信アドレスなどの取引情報を第三者に公開せず、送受信者のみが確認できる仕組みです。
アビオドゥン氏は、2025年12月30日に同機能について言及しており、オプトイン不要でプロトコルレベルに組み込む「プロトコルプリミティブ」として実装する意向を示しています。これにより、Suiのエコシステム上のあらゆる開発者が活用できるインフラとして提供される予定です。
さらに、アビオドゥン氏は、規制当局への対応も考慮し、必要に応じて特定の相手に取引情報を開示できる「選択的開示」モデルの採用も示唆しています。「大企業がSui上でプライバシーを活用できるよう真剣に取り組んでいる」と述べており、一般消費者向け決済だけでなく、機関や企業向けの利用も強く意識していることが伺えます。
今回の5月の投稿は、これまでの方針を再確認するものであり、具体的な暗号技術や詳細なスケジュールについてはまだ明らかにされていません。パブリックブロックチェーンでは取引内容が誰でも閲覧可能であるため、これが機関投資家や一般ユーザーの採用障壁となってきました。モネロ(Monero)やジーキャッシュ(Zcash)などのプライバシー特化型仮想通貨が先行する中、規制対応と秘匿性の両立は業界全体の課題となっています。

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