2026年3月13日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が4日続落し、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=159円65〜75銭で取引を終えました。中東の緊迫した情勢と原油高の影響から、基軸通貨で流動性の高いドルが円やユーロに対して買われる展開となりました。特に、円は一時159円75銭に達し、2024年7月以来約1年8カ月ぶりの円安・ドル高水準を記録しました。
週末に米国がイランへの軍事攻撃を拡大するとの懸念が広がり、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖が長引く可能性が意識されました。この影響で、13日の米原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が一時1バレル99ドル台に上昇し、節目の100ドルに迫りました。
原油高はエネルギー輸入依存度の高い日本の貿易収支を悪化させ、経済に対する下押し圧力となり、これが円の重荷となりました。また、中東情勢の悪化に伴い、ドルに「有事の買い」が膨らんでいるため、日本政府や日銀による円買い介入への警戒感が強まりにくく、円の先安観が強まっています。
一方で、円は上昇に転じる場面も見られました。同日発表の2025年10〜12月期の米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率0.7%増と速報値(1.4%増)から下方修正され、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(1.5%増)を下回ったことが影響しました。米・イスラエルのイランへの軍事侵攻の前から米景気が減速していたとの見方が広がり、米長期金利が低下した場面で円買い・ドル売りが出ました。
円の高値は159円01銭でした。また、円は対ユーロで続伸し、前日比1円15銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=182円25〜35銭で取引を終えました。中東情勢への不透明感から、ユーロに対して基軸通貨のドルを買う動きが優勢となり、円の対ユーロ相場を支えました。
ユーロは対ドルで4日続落し、前日比0.0095ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1410〜20ドルで取引を終えました。一時は1.1411ドルと25年8月上旬以来のユーロ安・ドル高水準を記録しました。中東不安による原油高が、エネルギーを輸入に頼る欧州経済への逆風を強めているとの見方がユーロの重荷となりました。ユーロの高値は1.1490ドルでした。

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