分散型取引所ユニスワップは、2022年から続く集団訴訟の全面的な棄却を勝ち取りました。米ニューヨーク南部地裁のキャサリン・ポルカ・ファイラ判事が、同日の意見書で判決を下しました。この判決では、ユニスワップが提供するスマートコントラクトに対して、第三者による不正使用の責任を問うことは不合理であるとされています。
訴訟の背景
この訴訟は2022年4月に、トレーダーのグループが原告となり、ユニスワップが証券法に違反し、未登録の有価証券である詐欺的トークンを提供していたと提訴したものです。原告は、トークン発行者の正体が不明であったため、ユニスワップ・ラボに責任を求めていました。
2023年の第1審でもファイラ判事は、原告の訴えを退けており、今回の判決でも同様の理由が繰り返されました。判事は、詐欺が行われるプラットフォームを単に提供することと、その詐欺を実質的に幇助することは異なると指摘しました。
判決の意義
ユニスワップ・ラボの法務顧問であるブライアン・ニスラー氏は、この判決がDeFi(分散型金融)における「新たな先例」となると評価しています。判決は、オープンソースのスマートコントラクトコードが詐欺に使用された場合でも、開発者が責任を負わないことを明確にしました。ユニスワップの創設者ヘイデン・アダムズ氏も、理にかなった結果であると述べています。
この判決は、分散型プラットフォームに対する法的責任の限界を示すものであり、今後のDeFiに関する規制のあり方にも影響を与える可能性があります。裁判所は、プラットフォームの中立性を認め、ユーザー資産の管理を行わない限り、開発者が不正行為に対して責任を負うことはないとしています。
結論
ユニスワップの勝訴は、分散型取引所における法的な枠組みを再定義する重要な出来事であり、今後の仮想通貨規制においても大きな影響を及ぼすことが予想されます。

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