イーサリアム(ETH)財団のdAIチームとVirtuals Protocolは、2026年3月10日にAIエージェント間の商取引を標準化する新たなイーサリアム規格「ERC-8183」を共同で策定しました。この規格は、AIエージェント同士が信頼なしに取引を完結できる仕組みを提供します。
ERC-8183の中核となる概念は「Job(ジョブ)」と呼ばれる取引単位で、クライアント、プロバイダー、エバリュエーター(評価者)の3者で構成されます。取引の流れは以下のようになります:
- クライアントが資金をスマートコントラクトのエスクローに入れます。
- プロバイダーが仕事を実行し、成果物を納品します。
- エバリュエーターが成果物を審査し、合格であれば報酬が自動的にプロバイダーへ支払われ、不合格の場合はクライアントに返金されます。期限切れの場合も資金は自動的に返還される仕組みです。
エバリュエーターはAIエージェント、スマートコントラクト、またはマルチシグウォレットで対応可能です。また、「フック」と呼ばれる拡張機能により、入札型の仕事発注や評判スコアに基づく参加制限など、多様なユースケースへの対応も可能としています。
この規格は、AIエージェントのオンチェーン身元・評判管理を担う「ERC-8004」と組み合わせることで、AIエージェントが互いを発見し、取引し、評判を積み上げるエコシステムの基盤となることが期待されています。
急拡大するAIエージェント市場において、ERC-8183は商取引の信頼性を高めるための重要なステップとされています。AIエージェントと仮想通貨を組み合わせた市場は急速に成長しており、今後のインフラ整備が急務とされています。

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