ゲームストップ(GameStop)は、2025年3月25日に取締役会が全会一致でビットコイン(BTC)を準備資産として追加することを承認したと発表しました。この決定は、同社の投資方針を更新し、ビットコインを含む特定の暗号資産への投資を可能にするものです。ゲームストップは、現在47億6000万ドル(約7140億円)の現金および現金同等物を保有しており、この資金の一部をビットコイン購入に充てる計画です。
背景とCEOの動き
この動きは、CEOライアン・コーエン(Ryan Cohen)が数週間前にビットコインの購入を示唆していたことから、予想されていたものでした。コーエンは、ビットコインの支持者であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏との会合を持ち、その後、ストライブ・アセット・マネジメントのCEOマット・コールからの手紙を受け取ったことをツイートしました。この手紙では、ゲームストップが保有する現金の一部をビットコインに投資するよう促されていました。
コーエン氏は、ビットコインを財務準備資産として追加することで、ゲームストップがゲーム業界における主要なビットコイン保有企業になる可能性があると信じています。コール氏は、ゲームストップがこの戦略を採用することで、財務状況を大きく変革する機会があると述べています。
業績報告と市場の反応
ゲームストップは、同日の業績報告で2024年度の売上高が38億2300万ドルに減少したことを発表しましたが、純利益は前年の670万ドルから1億3130万ドルに増加しました。この利益の増加は、コスト削減努力や小売業務の回復によるものです。第4四半期の売上高は12億8000万ドルで、前年同期の17億9000万ドルから減少しましたが、純利益は前年の6310万ドルから増加しました。
この発表を受けて、ゲームストップの株価は時間外取引で約5.7%上昇し、ビットコインも小幅に上昇しました。ビットコインは、発表前の価格から約0.2%上昇し、8万8500ドルで取引されています。
リスクと今後の展望
ゲームストップは、ビットコインの購入に関して具体的な金額や購入時期をまだ公表していませんが、同社はこの戦略が成功するかどうかは未確定であると認めています。ビットコイン市場は歴史的に価格の変動が大きく、流動性や取引量が限られているため、リスクが伴うことも明言しています。
今後、ゲームストップがどのようにビットコインを活用し、財務戦略を展開していくのかが注目されます。特に、デジタル資産市場が成長する中で、ゲームストップがどのように競争力を維持し、収益を上げていくのかが重要な課題となるでしょう。ゲームストップは、従来のビデオゲーム小売業務に加え、暗号資産への投資を通じて新たな収益源を模索していると考えられます。
このように、ゲームストップのビットコイン戦略は、同社の未来に大きな影響を与える可能性があり、投資家や市場関係者の注目を集めています。

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