XRPが急騰、3.5ドルに到達し史上最高値更新

仮想通貨XRPは7月18日に13.4%超の上昇を記録し、3.5ドルに到達しました。これにより、従来の史上最高値である3.40ドルを突破しました。時価総額は2,050億ドルを超え、ステーブルコインUSDT（テザー）を抜いて仮想通貨第3位に浮上しています（CoinGeckoデータ参照）。

上昇の背景

XRPの急騰の背景には、今週の米下院「仮想通貨週間」における法案審議の進展や、ビットコインの史上最高値更新があります。特に、米国でデジタル資産市場の明確化を目的とした「CLARITY法案」が本日、294対134で可決されました。この法案により、SECとCFTCの規制権限が明確化され、XRPの法的地位も今後明らかになる見通しです。

リップル社とSECの法廷闘争の進展

長期化していたリップル社とSECの法廷闘争にも決着の兆しが見えてきました。両者は6月12日、マンハッタン地区連邦地裁に共同申請を行い、エスクロー口座に保管された1.25億ドルのうち5,000万ドルをSECに支払い、残額をリップル社に返還する和解案を提示しています。この申請は、継続中の控訴手続きの終了および追加の法廷手続き回避を目的とした包括的な和解努力の一環であり、トランプ政権下でのSECによる仮想通貨政策の転換と和解意向が、2020年から続く約5年に及ぶ法廷闘争の転換点となっています。

ステーブルコイン「RLUSD」に関するポジティブな動き

さらに、リップル社のステーブルコイン「RLUSD」を巡ってもポジティブな動きが見られました。ステーブルコインの発行枠組みを確立する「GENIUS法案」も、本日米下院で308対122で可決されました。この法案は、時価総額500億ドル超のステーブルコイン発行者に対して年次監査を義務付けるもので、RLUSDの規制明確化も市場の追い風となっています。