2025年5月14日、スタンダードチャータード(Standard Chartered)は、機関投資家向けプライムブローカーであるファルコンX(FalconX)に銀行サービスを提供することを発表しました。カリフォルニア州サンマテオに本社を置くファルコンXは、この提携により、多様な通貨ペアへのアクセスが可能になり、クロスボーダー決済の速度と信頼性が向上すると述べています。
プライムブローカーは、金融市場において重要な役割を果たしており、大規模な機関投資家に対して資金調達、取引、カストディサービスを提供しています。ファルコンXは、伝統的な金融(TradFi)と暗号資産(仮想通貨)のギャップを埋めることを目指し、サービス水準を伝統的な金融機関と同等のレベルに引き上げることを目指しています。
この提携を契機に、ファルコンXは資産運用会社、ヘッジファンド、トークン発行者、決済プラットフォームなど、機関投資家を引き付けるための他の製品やサービスへの展開も計画しています。スタンダードチャータードは、暗号資産カストディ会社Zodia Custodyと取引所のZodia Marketsの主要株主として、すでに暗号資産業界においても強固な地位を築いています。
この新たな提携は、ファルコンXが提供するサービスの幅を広げ、機関投資家にとっての利便性を向上させることが期待されます。スタンダードチャータードの銀行サービスを活用することで、ファルコンXはより多様な金融ニーズに応えることができるでしょう。

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