仮想通貨運用大手のグレースケール・インベストメンツは、2025年11月24日にニューヨーク証券取引所アルカ(NYSE Arca)でXRP現物ETF「グレイスケールXRPトラストETF(ティッカー:GXRP)」とドージコイン現物ETF「グレイスケール・ドージコイン・トラストETF(ティッカー:GDOG)」の取引を開始したと発表しました。
1. ETFの概要
- GXRP: 2024年9月にプライベート・プレースメントとして開始されたファンドの転換で、XRPへの直接的なエクスポージャーを提供します。XRPは国際送金向けに設計された仮想通貨で、迅速な決済と低い取引手数料が特徴です。
- GDOG: 2025年1月にプライベート・プレースメントとして開始されたファンドの転換で、米国初の純粋なドージコイン現物ETFです。ドージコインは、当初はミームコインとして知られていましたが、現在では実用的な用途が増えています。
両ファンドの管理手数料は0.35%に設定されていますが、最初の3カ月間または運用資産が10億ドルに達するまでは手数料が免除されます。これにより、投資家は通常の証券口座を通じて暗号資産へのエクスポージャーを得ることができます.
2. 市場の競争と展望
XRP ETF市場では、グレースケールの上場に先立ち、キャナリー・キャピタルが11月13日に米国初のXRP現物ETF「XRPC」を上場し、初日の取引高が5900万ドルに達しました。これに続き、ビットワイズや21シェアーズもXRP ETFを相次いで上場しており、市場競争が激化しています.
ドージコインETF市場では、REX-OspreyのDOJEが9月18日に米国初のドージコインETFとして上場していますが、これは先物やデリバティブを通じてエクスポージャーを提供する仕組みです。一方、グレースケールのGDOGは現物を直接保有するETFとして位置づけられ、機関投資家の関心が高まっています.
3. 取引開始の影響
ブルームバーグの専門家は、GDOGの初日取引高が約1100万ドルに達する可能性があると予測しています。これにより、アルトコインETF市場の拡大が期待され、投資家の関心がさらに高まることが予想されます.
このように、グレースケールの新たなETFの上場は、仮想通貨市場における投資機会の拡大を示しており、今後の動向に注目が集まっています。

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