米国ジョージア州の現代自動車工場での大規模拘束事件

米国政府は5日、韓国の現代自動車グループがジョージア州に建設中の電池工場で475人を拘束したと発表しました。拘束された人々の大半は韓国籍で、不法就労の疑いが持たれています。この工場は韓国からの巨額の対米投資の象徴とされており、今回の事件は米韓関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

拘束の背景と捜査の詳細

米国土安全保障省は、4日に現代自動車が韓国のLGエネルギーソリューションと共同出資する車載電池工場の建設現場を捜索し、475人を拘束しました。この捜査は「過去最大の作戦」とされ、400人の捜査官が動員されました。捜査の目的は不法雇用を減らすことであり、拘束された人々は不法に国境を越えた者や、就労ビザが失効している者などです。

トランプ大統領は記者会見で「多くの不法移民がいた」と述べ、ICE（移民・税関捜査局）が職務を遂行しただけだと強調しました。

韓国政府の反応

韓国政府と現代自動車はこの事件に対して強い衝撃を受けています。特に、8月25日に李在明大統領がトランプ大統領と初めて会談し、3500億ドルの対米投資を約束した直後の出来事であるため、両国間の信頼関係に影響を与える可能性があります。韓国政府は「我々の経済活動が不当に侵害されてはならない」との声明を発表し、米政府に対して警告を発しました。