ビットコイン(BTC)が記録的な高値付近で取引されているにもかかわらず、ビットコインマイナーにとっては大きな恩恵をもたらしていない状況が続いています。しかし、AIセクターのエネルギー需要の増加が、業界の救世主となる可能性があります。
ソーシャルメディア大手のメタは、6月3日にAI用途向けに1.1ギガワットの電力供給を受ける20年契約を原子力発電所と締結しました。この契約は、テクノロジー企業がデータセンターの運営に必要なインフラへの投資を本格化させていることを示す新たな兆候です。ビットコインマイナーの多くは、AI目的での事業多角化を始めており、このニュースから恩恵を受けている可能性があります。
具体的には、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)、ハット・エイト(Hut 8)、コア・サイエンティフィック(Core Scientific)、クリーンスパーク(CleanSpark)などの企業は、6月3日にそれぞれ7~8%の株価上昇を記録しました。特にコアウィーブ(CoreWeave)は、AI分野で注目されている企業の一つで、同日に23%上昇し、史上最高値を更新しました。
暗号資産自体は小幅な上昇を見せ、ビットコインは過去24時間で1.8%上昇し、10万6200ドルで取引されています。また、CoinDesk 20 Indexも同期間に2.8%上昇しました。これにはソラナ(SOL)、ユニスワップ(UNI)、アーベ(AAVE)がそれぞれ約5~6%上昇したことが寄与しています。
このように、AIセクターの成長がビットコインマイナーに新たなビジネスチャンスを提供していることが、最近の市場動向に反映されています。

![]() |