イタリアの高級車メーカー、フェラーリの日本法人は21日、プラグインハイブリッド車(PHV)の新型高性能スポーツカー「296 Speciale(スペチアーレ)」を日本で初披露しました。このモデルは、2021年に発売された「296GTB」をベースにしており、性能が大幅に向上しています。価格は5911万円からで、すでに受注を開始しており、2026年春から順次納入される予定です。
296スペチアーレは、4月にイタリアで世界初公開されました。V型6気筒ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたPHVシステムを搭載し、総最高出力は880馬力に達し、ベースモデルに比べて50馬力の向上を実現しています。
さらに、後輪駆動の車体後部にはサイドウイングを装備し、車体を地面に押し付ける力(ダウンフォース)を20%高めています。また、ボディの一部にはカーボンファイバーを使用することで、60キログラムの軽量化も達成しています。
20日には、静岡県小山町にあるサーキット「富士スピードウェイ」近くのホテルで報道陣に先行公開されました。フェラーリ日本法人のドナート・ロマニエッロ社長は、「革新的なテクノロジーを数多く搭載するなど、現代の技術と情熱が融合したモデルだ」とアピールしました。

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