NTTドコモは、自社が開発したブロックチェーンゲーム「GT6551」の完成版を、同社が提供するメタバースサービス「MetaMe(メタミー)」上で2025年4月23日に正式にローンチしました。この発表は、MetaMeの運営に協力するRelicによって5月12日に行われました。
GT6551の特徴とERC6551の活用
GT6551は、NFTの新しい規格「ERC6551」を活用して開発されたゲームです。このERC6551規格は、既存のERC721 NFTに対して、トークンバウンドアカウント(Token Bound Account)というスマートコントラクトウォレットを紐付けることを可能にします。これにより、NFT自体が他のNFTや暗号資産を保有・管理できる機能が実現されます。
ドコモによると、GT6551はこのERC6551の特性を用いて複数のNFTを一つにまとめ、その組み合わせによってNFTの機能をカスタマイズできる世界初のブロックチェーンゲームです。
ゲームプレイの自由度と戦略性
GT6551の主な特徴として、ユーザーは基盤となる「レーシングマシンNFT」に、エンジンやタイヤなどの「部品NFT」や「ドライバーNFT」といった複数のNFTアイテムを自由に組み合わせることが可能です。これにより、ユーザーは性能やデザインが異なる自分だけのオリジナルレーシングマシンを作成し、自身の資産として所有できます。
各パーツの性能はマシン全体の性能(スピード、加速、グリップなど)に反映されるため、ユーザーは戦略的なチューニングを行いながら、独自のレーシング体験を楽しむことができます。
NFTの資産性とマーケットプレイスの利用
さらに、獲得したNFTパーツはマーケットプレイスでの売買も可能で、NFTならではの資産性と独自性がプレイヤー体験に新たな楽しみを加えています。GT6551は、NFTの新規格を採用することで、レーシングゲームの楽しみ方を拡張し、MetaMeのユーザー数増加にも寄与することが期待されています。
このように、GT6551はブロックチェーン技術を活用した新しいゲーム体験を提供し、ユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

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