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  • 韓国半導体産業の空前の活況と国家プロジェクト

    韓国の半導体産業は現在、AI需要の急拡大を背景に空前の活況を迎えています。サムスン電子の2026年純利益は前期比8倍の38兆円に達する見通しです。

    青瓦台での歴史的な会合

    2026年6月29日、韓国大統領府(青瓦台)にメモリー半導体で世界首位を争う2社の経営トップが並び立ちました。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長とSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長が、李在明(イ・ジェミョン)大統領の前で政府の半導体推進政策への支持を表明しました。

    この場で発表されたのは、半導体・物理AI・先端バイオを柱とする「3大メガプロジェクト」です。李在明大統領は「スーパーギャップ(圧倒的格差)への跳躍」を掲げ、国家規模での半導体産業育成を打ち出しました。

    巨額投資計画の内容

    サムスン電子とSKハイニックスは、政府の計画に呼応し、総額3,200兆ウォン(約2兆700億ドル)規模の投資を約束しました。この中には、韓国南西部に新設する800兆ウォン規模の半導体クラスターが含まれています。

    具体的には以下の通りです:

    • サムスン電子:2040年までに半導体生産に2,100兆ウォンを投資する計画
    • SKハイニックス:清州にNAND生産用のM17ファブ(80兆ウォン)と先端パッケージング施設P&T7(20兆ウォン)を建設

    政府は今後5年間で韓国のメモリー半導体生産能力を2倍にすることを目指しています。

    業績の急拡大

    サムスン電子の業績は急拡大しています。2026年第2四半期の営業利益は市場予想平均で約85兆ウォン(約9.1兆円)に達し、前年同期比18倍以上に急増する見通しです。売上高は171兆ウォンに達し、四半期ベースで過去最高を更新しました。

    サムスン電子の半導体部門の2026年営業利益は前期比15倍の40兆円規模と予想されています。

    中国競合の台頭とリスク

    しかし、この活況の背後には中国勢の影が忍び寄っています。メモリー半導体分野では中国競合の台頭が始まっており、韓国企業の優位性が揺らぐ可能性も指摘されています。

    また、巨額投資には以下のリスクも伴います:

    • 時間的リスク:大規模な半導体エコシステムの構築には長期間を要する。SKハイニックスの京畿道クラスター構築には9年を要した
    • 過剰投資リスク:AI需要が減速した場合、現在の巨額の資本コミットメントが後年の収益圧迫要因となる可能性がある

    ソウル大学の李鍾鎬(イ・ジョンホ)教授は「需要が強い間に迅速に対応する必要があるが、その後の需要は不確実であり、慎重に決定すべきだ」と指摘しています。

    まとめ

    韓国はメモリー半導体での優位性を活かし、AI半導体インフラのハブとなることを目指しています。国家と企業が一体となったこの戦略が成功するかは、AI需要の持続性と中国勢の追撃をかわす技術力の維持にかかっています。

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